- 2026年3月16日
網膜剥離とその前兆について
院長より患者さんへ
網膜剥離は、早く気づけば視力を守れる可能性が高い病気です。 しかし、初期のサインを見逃してしまうと、急激に視力が低下することがあります。 今回は、患者さんにぜひ知っておいていただきたい網膜剥離の前兆についてお話しします。
網膜とは何か
網膜は、目の奥にあるカメラでいうフィルムのような役割をする組織です。
目に入った光は網膜で電気信号に変えられ、視神経を通じて脳へ送られます。この網膜が眼球の壁からはがれてしまう状態が網膜剥離です。
網膜が剥がれた部分は、光を感じ取ることができなくなるため、視野が欠けたり、視力が低下したりする原因になります。
網膜剥離の前兆
網膜剥離は、いきなり起こる場合もありますが、多くの場合は前兆があります。次のような症状に気づいた場合は注意が必要です。
① 飛蚊症(ひぶんしょう)が急に増える
黒い点や糸くずのようなものが視界に見える症状です。もともと軽い飛蚊症がある方は多いのですが、以下のような変化には注意が必要です。
- 急に数が増えた
- 大きな黒い影が出てきた
② 光がピカッと見える(光視症)
暗い場所などで、光がないはずなのに光が見える現象です。
- 稲妻のような光
- カメラのフラッシュのような光
※これは、網膜が引っ張られて刺激されているサインのことがあります。
③ 視野の一部が欠ける
この症状が出ている場合、網膜剥離が進行している可能性があります。
- カーテンがかかったように見える
- 視界の端が暗い
- 見える範囲が狭くなる
網膜剥離は「早期発見」が重要
網膜剥離は、裂孔(網膜の穴)だけの段階で見つかればレーザー治療で防げることもあります。
しかし剥離が進んでしまうと、以下のようなリスクが高まります。
- 入院や手術が必要になる
- 視力が完全に元に戻らない
