• 2026年5月27日

白内障手術のレンズ選びについて 

― 大切なのは「どのレンズが一番いいか」ではなく、「ご自分に合っているか」です ― 

院長です! 

白内障手術のお話をしていると、患者さんからよく「眼内レンズって、結局どれが一番いい んですか?」と聞かれます。 

とても自然なご質問だと思います。最近はレンズの種類が本当に増えてきて、「単焦点」「多焦 点」「EDOF」など、いろいろな言葉が出てきますので、少しわかりにくく感じてしまいますよ ね。 

でも実は、いちばん大切なのはレンズの名前そのものではありません。手術のあと、ご自分がど んなふうに見えていてほしいか。そこが、レンズ選びではとても大事になります。 

最近の国際的な報告でも、眼内レンズは「どういう仕組みか」だけでなく、実際にどの距離が見 やすいのかという“見え方”で考えることが大切だと示されています。たとえば、遠くがすっきり見 やすいタイプもあれば、パソコンくらいの距離が得意なタイプ、手元までなるべく見やすくした タイプもあります。 

ですから、レンズ選びは「どれが最高か」を決めるというより、その方の毎日の生活に合っている かどうかを考えることが大切です。運転をよくされる方、読書やスマートフォンを見る時間が長い 方、なるべく眼鏡の回数を減らしたい方。その方によって、向いているレンズは変わってきます。 

一方で、どのレンズにも得意なことと、少し苦手なことがあります。見える範囲を広げると、その 分、見え方の質や光のにじみ方とのバランスを考える必要が出てきますし、同じレンズでも目の 状態によって感じ方が少し変わることもあります。 

診察でぜひ教えていただきたいこと

だからこそ診察では、普段の生活のことをぜひそのままお聞かせください。 

遠くを気持ちよく見たい 

できれば手元もなるべく見たい 

仕事でパソコンをよく使う

こうした日常の過ごし方が、その方に合ったレンズを考えるいちばんのヒントになります。

最後に 

白内障手術は、濁りを取るだけの手術ではなく、これからの見え方を一緒に考えていく手術 でもあります。 

ですから、レンズ選びで迷ったときは、「一番すごいレンズはどれか」ではなく、ご自分が どんな毎日を送りたいかを基準にしてみてください。 

そのうえで、診察の中で無理のない、納得のいく選択を一緒に考えていければと思います。 

参考論文:Global consensus on the evidence-based functional classification of simultaneous vision IOLs Source: https://www.genspark.ai/api/files/s/NYRYa7KW

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