白内障
CATARACT- 白内障手術、ICL 患者様向けの無料説明会
- 白内障手術、ICL について、患者様向けの無料説明会を実施致します。
・6月24日(土) 12:00〜12:30
・7月22日(土) 12:00〜12:30
・事前予約制
・定員若干名
※予約が定員に達した場合は、お断りすることがございます。またの機会にご参加ください。
何卒ご了承の程宜しくお願い申し上げます。
白内障について
眼の中の水晶体はレンズの役割を果たしており、そもそもは透明で、光をよく通します。しかし、主に加齢によって水晶体のたんぱく質(クリスタリン)は変性し、徐々に白く濁ってきます。この状態を「白内障」と呼びます。
白内障の患者様はたいへん多く、早ければ40歳頃から発症し、80歳を超えると、程度の差こそあれ、ほとんどの人が白内障の状態にあると言われます。 なお、加齢以外の原因としては、全身疾患(糖尿病など)、薬(ステロイドなど)の副作用、外傷、紫外線、喫煙などが挙げられます。

白内障の症状
白内障は、初期の段階では自覚症状に乏しいケースが多く、自分では気づきにくいものです。しかし、病状の進行とともに下記のような症状が見られるようになってきます。 こうした症状を覚えたら、一度眼科を受診しましょう。
- 目が霞んで、辺りが白く霧がかかったように見える
- 明るいところでは、かえって目が見えにくい
- 太陽光や街灯、車のヘッドライトなどの光をひどく眩しく感じる
- 視力が低下して、小さな文字が読みにくくなる
- メガネの度が急に合わなくなる など
白内障の検査
視力検査(矯正視力検査)や細隙灯顕微鏡検査(顕微鏡を用いて水晶体の濁りの程度を直接観察して調べる検査)などを行います。

白内障の治療
経過観察
症状が軽度で日常生活に支障が無いようなら、経過観察をしながら、ケースによっては、目薬(水晶体のたんぱく質の変性を阻害して、白内障の進行を抑える薬)による治療を行います。
手術療法
白内障の症状が進み、日常生活に不自由を覚えるようになったら、人工のレンズ(眼内レンズ)を入れる手術が検討されます。手術では、まず白く混濁した水晶体を超音波白内障乳化吸引術という方法(専用の器具から超音波を出して水晶体を砕き、シャーベット状にして吸引する)で取り除きます。この時に、水晶体を包んでいる袋(嚢)の後ろの部分を残しておきます。この水晶体後嚢に眼内レンズを挿入します。基本的に局所麻酔下に行い、手術時間は20~30分くらいです(※個人差があります)。
白内障手術当日の流れ
当院は診察の上、適応の方には「日帰り手術」を行います。
日帰り手術の適応
比較的若く、体力に自信があり、他にこれといった病気の無い方は、「日帰り手術」が可能です。また、入院することで、かえって認知症が進んでしまったり、入院先の慣れない環境下で体調を崩してしまったりする懸念のある方は、「日帰り手術」を受けたほうが、心身への負担が少ないケースもあります。下記の条件を満たす方は「日帰り手術」の適応になります。
- 内科的に大きな問題が無く、手術を受けても体に影響の無い方
- 通院が可能な方(術後の経過を診察するために、定期的に通院していただきます)
- 目に他の重い合併症(角膜混濁・重度の緑内障や糖尿病網膜症など)が無い方
- 術中・術後の諸注意がきちんと守れる方』
人工水晶体(眼内レンズ)の2つのタイプ
単焦点眼内レンズ(保険適応)
メガネをかけても構わず、より鮮明な視力を求める方に適しています
単焦点眼内レンズとは、その名の通り、ピントが1点にだけ合うレンズのことです。 通常、人間の目は近くにも遠くにもピントを合わせることができます。しかし、この単焦点眼内レンズは焦点が1点だけですから、近くか遠くのどちらかに合わせる必要があります。したがって、近くにするか、遠くにするのかについては事前に医師と話し合いの上、決めておきます。
ピントが1点であることから生じる不便については、近視用のメガネや老眼鏡で補うことになります。しかし、レンズ代も手術費用も医療費はすべて保険適応ですから、経済的負担は少なくて済みます。
多焦点眼内レンズ(自費)
なるべくメガネに頼りたくないという方や、仕事や趣味、スポーツなどを行う際に近くも遠くもメガネ無しで見たいという方に適しています
近くか遠くのどちらか1点にのみ焦点を合わせなければならない単焦点眼内レンズと違い、多焦点眼内レンズは遠近両用のレンズです。そのため、近くと遠くの2ヶ所にピントを合わせることができるので(2焦点タイプ、他に中間距離にもピントの合う3焦点タイプもあります)、メガネの使用頻度を減らすことができます。
しかし、健康保険が適用されないため、医療費はすべて「自費」になり、単焦点眼内レンズに比べ、経済的負担は大きくなります。また、薄暗い場所や夜間にライト等を見ると、光の周辺に輪がかかって見えたり、眩しさを感じたりすることがあるため(ハロー・グレア現象)、夜間の車の運転などには不向きです。