白内障

CATARACT
白内障手術患者様向けの無料説明会
白内障手術について、患者様向けの無料説明会を実施致します。

・8/31(土)11:30〜
・事前予約制
・定員若干名


※予約が定員に達した場合は、お断りすることがございます。またの機会にご参加ください。
何卒ご了承の程宜しくお願い申し上げます。

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白内障について

眼の中の水晶体はレンズの役割を果たしており、そもそもは透明で、光をよく通します。しかし、主に加齢によって水晶体のたんぱく質(クリスタリン)は変性し、徐々に白く濁ってきます。この状態を「白内障」と呼びます。

白内障の患者様はたいへん多く、早ければ40歳頃から発症し、80歳を超えると、程度の差こそあれ、ほとんどの人が白内障の状態にあると言われます。 なお、加齢以外の原因としては、全身疾患(糖尿病など)、薬(ステロイドなど)の副作用、外傷、紫外線、喫煙などが挙げられます。

白内障の症状

白内障は、初期の段階では自覚症状に乏しいケースが多く、自分では気づきにくいものです。しかし、病状の進行とともに下記のような症状が見られるようになってきます。 こうした症状を覚えたら、一度眼科を受診しましょう。

  • 目が霞んで、辺りが白く霧がかかったように見える
  • 明るいところでは、かえって目が見えにくい
  • 太陽光や街灯、車のヘッドライトなどの光をひどく眩しく感じる
  • 視力が低下して、小さな文字が読みにくくなる
  • メガネの度が急に合わなくなる など

白内障の検査

視力検査(矯正視力検査)や細隙灯顕微鏡検査(顕微鏡を用いて水晶体の濁りの程度を直接観察して調べる検査)などを行います。

当院の設備について

白内障の治療

経過観察

症状が軽度で日常生活に支障が無いようなら、経過観察をしながら、ケースによっては、目薬(水晶体のたんぱく質の変性を阻害して、白内障の進行を抑える薬)による治療を行います。


手術療法

白内障の症状が進み、日常生活に不自由を覚えるようになったら、人工のレンズ(眼内レンズ)を入れる手術が検討されます。手術では、まず白く混濁した水晶体を超音波白内障乳化吸引術という方法(専用の器具から超音波を出して水晶体を砕き、シャーベット状にして吸引する)で取り除きます。この時に、水晶体を包んでいる袋(嚢)の後ろの部分を残しておきます。この水晶体後嚢に眼内レンズを挿入します。基本的に局所麻酔下に行い、手術時間は20~30分くらいです(※個人差があります)。

手術治療を悩まれている方へ 白内障手術動画

白内障手術当日の流れ

当院は診察の上、適応の方には「日帰り手術」を行います。

日帰り手術の適応

比較的若く、体力に自信があり、他にこれといった病気の無い方は、「日帰り手術」が可能です。また、入院することで、かえって認知症が進んでしまったり、入院先の慣れない環境下で体調を崩してしまったりする懸念のある方は、「日帰り手術」を受けたほうが、心身への負担が少ないケースもあります。下記の条件を満たす方は「日帰り手術」の適応になります。

  • 内科的に大きな問題が無く、手術を受けても体に影響の無い方
  • 通院が可能な方(術後の経過を診察するために、定期的に通院していただきます)
  • 目に他の重い合併症(角膜混濁・重度の緑内障や糖尿病網膜症など)が無い方
  • 術中・術後の諸注意がきちんと守れる方』

人工水晶体(眼内レンズ)の2つのタイプ

単焦点眼内レンズ(保険適応)

メガネをかけても構わず、より鮮明な視力を求める方に適しています

単焦点眼内レンズとは、その名の通り、ピントが1点にだけ合うレンズのことです。 通常、人間の目は近くにも遠くにもピントを合わせることができます。しかし、この単焦点眼内レンズは焦点が1点だけですから、近くか遠くのどちらかに合わせる必要があります。したがって、近くにするか、遠くにするのかについては事前に医師と話し合いの上、決めておきます。

ピントが1点であることから生じる不便については、近視用のメガネや老眼鏡で補うことになります。しかし、レンズ代も手術費用も医療費はすべて保険適応ですから、経済的負担は少なくて済みます。

単焦点と多焦点の違いについて


多焦点眼内レンズ(自費)

なるべくメガネに頼りたくないという方や、仕事や趣味、スポーツなどを行う際に近くも遠くもメガネ無しで見たいという方に適しています

近くか遠くのどちらか1点にのみ焦点を合わせなければならない単焦点眼内レンズと違い、多焦点眼内レンズは遠近両用のレンズです。そのため、近くと遠くの2ヶ所にピントを合わせることができるので(2焦点タイプ、他に中間距離にもピントの合う3焦点タイプもあります)、メガネの使用頻度を減らすことができます。

しかし、健康保険が適用されないため、医療費はすべて「自費」になり、単焦点眼内レンズに比べ、経済的負担は大きくなります。また、薄暗い場所や夜間にライト等を見ると、光の周辺に輪がかかって見えたり、眩しさを感じたりすることがあるため(ハロー・グレア現象)、夜間の車の運転などには不向きです。

多焦点眼内レンズ詳細はこちら

白内障手術動画

当院院長が執刀した手術動画です。患者様が少しでもご安心いただけるよう手術動画を掲載いたしました。

白内障手術におけるよくあるご質問

白内障の手術は、手術の中でもかなり安全なものとなっております。
しかし、手術中に何が起こるか分からないため、100%問題ないと言い切ることはできません。
特に気をつけたいのが手術後の感染症で、例えば手術中合併症などの危険性はございます。
通常は、手術で目に入れた眼内レンズはそのままになります。ただし、術後に他の目の病気にかかった場合には、眼内レンズを取り出すこともございます。
稀に眼内レンズが適応しなかったり、度数などの調整がうまくいかなかった場合など、再度手術を行い入れ直すこともございます。
手術後、後嚢が濁ってしまうことがございます(後発白内障)。この場合には、濁った後嚢にレーザー治療が必要となります。
個々に合わせて、生活しやすい距離にピントが合うよう度数設定をいたします。ピントが合わない距離をよく見えるようにするにはメガネが必要です。
白内障以外の眼疾患(角膜疾患、糖尿病網膜症、進行した緑内障、黄斑部疾患など)によって視力低下をきたしている方は、視力が思ったより出ないという可能性はございますが、基本的に手術前より見やすくなります。
別紙でお渡ししている『当院取り扱い多焦点レンズ』をご参照ください。
どのレンズでも、単焦点レンズに比べてハロー現象(光がにじんで広がり、光の周りにリング状のもやがかかったように見える現象)やグレア現象(光がぎらついたり伸びたりしてまぶしく見える現象)が起きやすいため、夜間の車の運転が多い方は注意が必要です。
単焦点眼内レンズを入れた場合と比較するとメガネの使用率は減ります。しかし、必ずしもメガネが要らなくなるわけではございません。
手術は点眼麻酔でおこないます。麻酔がよく効いていれば強い痛みを感じることはほとんどございません。
もし術中に痛みを感じることがあれば、麻酔を追加することも可能です。当院では、ご不安であれば笑気ガスの使用も可能です。
院長が診察し、適応の方にはスタッフから白内障手術予約説明時にお声がけさせていただきます。
術前検査の結果により、乱視用眼内レンズを入れる対象になるかどうか決めます。
当院では積極的に乱視用眼内レンズを使用するようにしておりますが、矯正できる乱視に限りがございますため、対象にならない乱視の場合もございます。
光がにじんで広がり、光の周りにリング状のもやがかかったように見える現象を『ハロー現象』、光がぎらついたり伸びたりして、眩しく見える現象を『グレア現象』と言います。
眼鏡装用時は、保護メガネは不要です。眼鏡をはずす際(夜間就寝時など)は保護眼鏡が必要となります。
まずは診察にお越しいただき、白内障手術のオペ適応があるかどうかを判断いたします。
適応がある場合はその日に手術の予約を取り、後日精密な検査を行います(術前検査には2回お越しいただきます)。その後手術という流れになります。
手術は火曜日と木曜日の午前中に実施しております。
  • 術後は、術後翌日、3日後、1週間後、2週間後と診察にお越しいただきます。
  • 術後1週間は保護メガネを装用して生活します。
  • 術後3日目の診察で医師の許可が出れば、それ以降のお仕事が可能になります。
  • 術後1週間目の診察で医師の許可が出れば、それ以降の運転が可能になります。
  • 術後1週間は洗顔・洗髪は禁止です(首から下の入浴は術後翌日から可能です)。
術後2週間以降であれば問題ございません。
お一人でのお帰りがご不安な場合は、お越しいただくのが良いかと存じます。
右眼と左眼の間隔を1週間以上空けて予約をお取りいたします。両眼同時に手術を行う場合もございますが、詳しくは医師にお問い合わせください。
術後は見え方が変わるため、今まで使用していた眼鏡が使用できない可能性がございます。
白内障の手術では眼の中に人工のレンズを入れますが、遠くにピントを合わせた場合、近くを見る時に眼鏡が必要に、近くにピントを合わせた場合、遠くを見る時に眼鏡が必要になります。
なお、術後から約1カ月経過した後、院長の診察にて許可が出たら眼鏡を合わせることを推奨しております。