アトロピン点眼 近視
ATROPINE近視進行を抑える方法
スマートフォンやゲーム、タブレットなどの長時間使用、屋外活動の不足などが近視進行の要因とされており、現在、近視の進行を遅らせる手段として、低濃度アトロピン点眼が有効であることがわかっています。
アトロピン点眼の特徴
アトロピンは、元々瞳孔を開く目的で使用してきた点眼薬です。近年、薄い濃度で使用すると、副作用を抑えながら近視進行のスピードを緩やかにする効果がある事が多く研究で示されています。
効果が期待できる年齢層
一般的に6~12歳ころの小児期に最も効果が期待できるとされています。ただし、個人差がある為、13歳以降でも進行が見られる場合は、治療対象となります。医師と相談の上、治療開始のタイミングを検討しましょう。
当院で使用している濃度について
当院では「0.01%アトロピン」を採用しています。
理由
- 副作用が最も少なく、安定性が高い
- まぶしさや近見障害といった生活上の支障がほぼない
- 長期間使用にも耐えうるバランスの良い濃度
- 実際の臨床研究でも進行抑制効果が確認されている
必要に応じて経過を見ながら、濃度変更をする場合もあります。
濃度と効果の違い
- 0.01%(当院採用):軽度な進行抑制(30~40%程度)、副作用はほぼない
- 0.025%:中等度の進行抑制、稀にまぶしい・ピントが合いにくい症状がある
- 0.05%:効果が高い(50~60%抑制)、副作用として稀に日常生活に支障ある
使用方法
1日一回、夜寝る前に両眼に点眼します。点眼後は目を閉じて、戻が鼻へ流れないやつに軽く目頭を押さましょう。
矯正具との併用について
- 毎日継続することが効果に直結します。
- 眼鏡やコンタクトレンズによる矯正具と併用することが基本です。
治療終了の目安
- 過去1年以上、近視が進んでいない
- 15歳以降で進行がみられない
- 点眼を続けても明らかな効果がみられない
- 副作用や本人の強い希望がある場合
※状況に応じて医師と相談しながら判断します。
※やめた後に進行が再開することもあるため、定期的に眼科受診をしてください。
よくある質問
一般には15歳までの継続が推奨されており、やめると進行が再開することがあります。
(治療終了の目安をご参照ください。)
(治療終了の目安をご参照ください。)
当院採用の0.01%は副作用がほぼないとされ、多くの方に安心してご使用いただいています。
アトロピン処方は自費診療、定期検査は保険診療となります。
治療を希望される方へ
お子様の将来の視力を守るために、早めの対策が重要です。アトロピン導入検査をご希望の方はスタッフまでお気軽にご相談ください。
アトロピン導入検査 | ¥4,000 |
アトロピン当日処方 | ¥2,700 |
合計 | ¥6,700 |
※導入検査後、定期検査は3ヶ月に1回、処方は1ヶ月に1回となります。
アトロピン処方に関しての注意点
※2回目以降のアトロピン処方は完全予約制です。事前に準備が必要な為、ご予約日に来院されなかった場合調合料として次回来院時に¥2,700がかかります。
あらかじめご了承ください。
